目の前に糸くずや虫のようなものがユラユラ動いて見えることはありませんか。白い紙や青空を見るとはっきりわかります。これが飛蚊症(ひぶんしょう)です。
くわしい眼底検査をすると、飛蚊症を自覚する人の約10人に1人は病気(網膜剥離:もうまくはくり、硝子体出血:しょうしたいしゅっけつ、ぶどう膜
炎など)がみつかるといわれています。
網膜剥離はカメラのフィルムにあたる網膜に裂け目ができて剥がれてくる病気です。剥がれた網膜の部分の視野が欠け、視力が最も良い部分(黄斑部:おうはんぶ)が剥がれると視力が低下します。剥離した網膜は時間とともに機能を失うので、早い時期に手術をする必要があります。
硝子体出血は、眼球内の大部分をしめるゼリー状の硝子体の中に出血したもので、原因を調べて治療をしなければなりません。
ぶどう膜炎は眼球内部の炎症です。結膜炎と違い他の人にうつったりはしませんが、適切な治療を行わないと失明に至ることもあります。飛蚊症が病気によるものかそうでないのかは、ひとみをひろげて眼底検査をしないとわかりません。車の運転はせずに眼科を受診してください。
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